スローガン
楽しく挑戦!謙虚に率先!みんなの笑顔が最優先!
~笑顔は世界の共通言語~
基本理念
地域に笑顔を、国境を越えた笑顔を。そして、笑顔の未来へ。
基本方針
一、率先して“JCだからできること”に取り組もう。
二、地域の明るい未来のために、笑顔が最優先。
三、楽しければ、笑顔を増やせる。楽しいところに、笑顔は集まる。
四、笑顔は独り占めしない。みんなでより多くの笑顔を増やそう。
五、成長は支えてくれる人のために。笑顔をつくれるリーダーに。
理事長所信
感謝と決意。
由利本荘青年会議所は1972年に志高き青年たちによって創立され、本年で52年目を迎えました。これも、行政や関係団体、そして地域の皆様からの我々の運動に対する深いご理解とご協力によるものと、心より感謝申し上げます。そして何より、半世紀以上にも亘り青年会議所運動に邁進し、歴史を刻んでこられた歴代理事長をはじめとする先輩諸氏のご尽力の賜物であると、心から感謝と敬意を表します。
私は由利本荘青年会議所という団体の正体がよく分からないまま、先輩にお誘いいただいて2015年に入会しました。当時の私は、大学院を修了して起業3年目を漠然と過ごしており、秋田県外出身の私は知り合いも少なく、特にこの地域に対する深い想いもありませんでした。しかし、由利本荘青年会議所への入会をきっかけに先輩や多くの地域の皆さんと触れ合う機会が増え、菖蒲カーニバル実行委員長などを経験させていただく中でこの地域に対する想いが熱くなり、この地域に恩返しをしたいと想うようになりました。出身ではないこの地域に郷土愛をもって笑顔で生活を送れているのも、先輩や仲間、地域の皆さんと触れ合い、お支えやご指導をいただけたからであると感謝しております。
入会から8年が経ち卒業まで残り8年という折り返しの年に、由利本荘青年会議所第52代理事長の職をお預かりする身としてこの職名に恥じぬよう、私なりの個性を出しながら由利本荘青年会議所という組織のために、同じ志をもつ仲間のために、そして大学生活という青春時代を過ごしてきた第二の故郷である由利本荘にかほ地域のために、本年を全力で奮闘して参る所存です。
率先して“JCだからできること”に取り組もう。
JC運動は、我々個人が生きていくうえで必要なものではありません。仕事をしたり家族との時間を過ごしたりと、JC運動に取り組まなくても我々は不自由なく生活を送ることができます。それでは我々は、なぜJC運動に取り組むのでしょうか。
我々には、自分たちが住み暮らすこの地域の未来をより良くしたいという強い想いがあります。我々のみならず、この地域に住まう皆さんはこの地域の未来をより良くしたい、良くなって欲しいという想いがあるかと思います。私は、由利本荘青年会議所が展開するJC運動という手法の一つがこの地域の明るい未来を切り拓くことができると確信しています。
由利本荘青年会議所は20歳から40歳までの青年で組織される民間の青年団体です。青年としての視点や行動力を発揮し、民間としての自由度も活かしながら、行政では手の届かないことにも夢をもって果敢に取り組むことができる組織です。我々は“JCだからできること”を矜持をもって展開していく必要があります。
夢をもって果敢に取り組む中で、時には経験や知識が及ばずに失敗してしまうこともあります。しかし、全力を尽くした上での失敗も貴重な経験であり、失敗から得られることも数多くあります。失敗を恐れて臆病になることなく挑戦するとともに、未熟であることを自覚しながら先人たちからも学ぶことが大切です。我々はこの地域の明るい未来を切り拓くべく、矜持を持ちながらも学んでいく謙虚な姿勢も忘れることなく、率先してJC運動を展開して参ります。
私は入会してからの8年間、JC運動を通して多くの笑顔に出会ってきました。日韓児童交流絵画コンテストの入賞児童の笑顔、国際交流での韓国JCI梁山メンバーの笑顔、韓国JCI梁山とのホームステイ児童の笑顔、菖蒲カーニバルの演者や来場者の笑顔、昨年2022年に初めて開催した本荘マラソンのランナーや応援者の笑顔。他にも様々な事業を通して多くの笑顔に出会いましたが、JC運動に取り組まなければこのように多くの笑顔に出会うことはありませんでした。JC運動はこの地域に笑顔を増やすことができる手法であると実感しています。
我々はJC運動を展開していく中で、この地域に住み暮らす人々の笑顔や子どもたちの笑顔、この地域を訪れる人たちの笑顔など、一人でも多くの笑顔を増やしていくことを常に意識し、地域の明るい未来に向けて笑顔を最優先に考え行動して参ります。
楽しければ、笑顔を増やせる。楽しいところに、笑顔は集まる。
地域に笑顔を増やすには、まずは我々自身が楽しみ笑顔でJC運動に取り組む必要があります。我々が笑顔で取り組めなければ、この地域に笑顔を増やすことはできないと考えます。
しかしながら、楽しさを求めていく過程において辛いことや大変なことも付き物です。楽しさだけを求めても成長することはできません。辛いことや大変なことを乗り越えてこそ、真の楽しさを得ることができると考えます。また、辛いことや大変なことに打ち当たった際に一人で悩む必要はありません。我々の周りには多くの仲間がいます。仲間みんなで乗り越え、仲間とともにJC運動を展開して参りましょう。
そして、楽しいところや楽しそうなところには人が集まりやすいものであると考えます。我々が楽しそうにJC運動を展開すれば同志が増える。仲間が増える。JC運動の理念への共感も重要ですが、楽しそうな組織の雰囲気づくりも会員拡大に直結すると確信しています。
本年は、事業を構築する理事やLOMの運動に関わるフロアメンバー、会員一人ひとりがJC運動をより楽しめるように運動を展開し、笑顔溢れる組織へと進化して参ります。また、“楽しい”ということは決して楽をしたり手を抜いたりすることではありません。青年会議所としての伝統や習慣も守りながら時代に即した持続可能な組織として、厳しくも楽しく挑戦して参ります。
笑顔は独り占めしない。みんなでより多くの笑顔を増やそう。
我々はJC運動を展開しておりますが、“運動”というものは一人ではできませんし、由利本荘青年会議所という一つの組織だけでもできません。運動の展開にはパートナーとの連携が欠かせません。行政をはじめ、関係団体や地域の皆さまなどのパートナーと連携しご協力を賜るとともに、団体のみならず学生や同世代の個人など多くの地域の方々を巻き込みながらJC運動を展開して参ります。
また、我々が展開するJC運動のみならず、関係団体が展開する運動に対しても、サポートや協力をしながら由利本荘にかほ地域の賑わいを創出していく必要があります。笑顔は独り占めしてはいけません。パートナーと協力し手を取り合って、みんなでこの地域により多くの笑顔を増やして参ります。
成長は支えてくれる人のために。笑顔をつくれるリーダーに。
我々は、会社や家庭という支えがあってこそJC運動に挑戦することができます。この地域の明るい未来を切り拓くためにどれだけJC運動に取り組んでも、稼業を疎かにしては青年経済人と言えません。家庭を顧みずにJC運動に没頭していては、家庭の負担を増やしてしまい家族の理解も得られません。家族を笑顔にできない青年がこの地域に笑顔を増やせるわけがありません。20代、30代は人生の中でも貴重な時間です。JC運動だけではなく、仕事はもちろん家庭や趣味などのプライベートも充実させてこそ、笑顔をつくれる真のリーダーであると考えます。
そして、我々は支えてくれる会社や家庭のためにも、JC運動に取り組む中で個々が成長していかなくてはなりません。成長の定義は個人によって異なります。JC運動で事業を構築するスキルを身に付けるのも成長ですし、JC運動で培った経験やスキル、人脈を仕事に活かすのも立派な成長です。私はその中でも、仕事とJC運動との両立、そして家庭や趣味などのプライベートとJC運動との両立ができることが最大の成長であると考えます。これらを両立させるのはとても難しいことです。しかし、時間を上手く活用しそれぞれで求められる結果を出して両立することができれば、誰もが納得できる立派な成長と言えます。勉学に励みながら部活動等とも両立している子どもたちにも負けぬよう、我々も両立という成長をする必要があります。
仕事、プライベート、JC運動のそれぞれで求められる結果を出すことで両立する。我々は、支えてくれる人のためにも両立という成長をし続けて参ります。そして笑顔をつくれるリーダーとして、自身の成長をこの地域に活かして参ります。
地域に笑顔を。
1986年に開催された菖蒲カーニバル事業は、由利本荘にかほ地域の夏の風物詩として地域の皆さまに長く愛されて参りました。本事業は、地域の皆さまから開催を楽しみにしていただけている事業であると認識しております。これまで36回開催してきた菖蒲カーニバル事業は、時代背景の変化とともに開催方法や形式を多種多様に変えながら、先輩諸氏が工夫を凝らして開催してこられました。本年で37回目の開催となる菖蒲カーニバル事業は、情報技術の発展やコロナ禍等によって人々の趣味嗜好や行動傾向が変化している中で、地域の皆さまが求めているニーズを捉え、そのニーズに合った手法を研究しながら事業を構築する必要があると考えます。地域のニーズを捉えてより多くの笑顔を増やし、この地域に交流と賑わいの場を創出して参ります。
そして賑わいの場の創出だけに留まらず、地域の魅力を掘り起こし魅力を県内外に発信していくことで、地域の皆さまがこの地域を誇りに思えるようなJC運動を展開して参ります。
国境を越えた笑顔を。
1981年に友好と相互理解を目的として姉妹JC締結を結んだ韓国JCI梁山とは、これまで41年もの長きに亘り相互交流を続け深い友情を築いて参りました。この3年間はコロナ禍により対面での交流ができずにオンラインによる交流を実施して参りましたが、世界情勢が大きく変化する現代において、画面越しのオンライン交流ではなく直接対面して交流するとともに、お互いに異国の風を肌で感じながら他国の文化や価値観を学び、多様性や国際感覚を養う必要があると考えます。本年は新型コロナウイルスの感染状況を見極めながら4年ぶりの対面交流を目指すとともに、韓国JCI梁山との友好関係をさらに深めて国境を越えた笑顔を増やして参ります。
そして姉妹JCとしての交流に留まらず、これまでの41年で築いてきた深い友情を両地域のさらなる発展へとつなげていくことにも挑んで参ります。我々の友好の輪を広げ、互いの地域住民にも両国の存在を身近に感じてもらうことで、互いの地域における地域益にもつながるようなJC運動を展開して参ります。
笑顔の未来へ!
私は新型コロナウイルス感染症が蔓延し始めた頃から、人々の笑顔を見ることが減ったように思います。マスク生活によって物理的に笑顔を見る機会が減ったのも要因だと思いますが、コロナ禍による事業やイベント、お祭り等の相次ぐ中止によって、笑顔になる機会そのものが減ってしまったのも大きな要因だと思います。笑顔になる機会が減り人々の笑顔が見えなかった当時は、社会がどこか暗いムードになってしまったと記憶しています。コロナ禍が落ち着いてきた2022年には、規模は縮小されつつも徐々に事業やイベントが開催されるようになりました。菖蒲カーニバル事業も3年ぶりに実施し、多くの笑顔に再び触れることができました。誰かの笑顔を見ると自分も嬉しくなり、笑顔の大切さを改めて実感しました。
我々が目指すべき地域の明るい未来には、笑顔が必要不可欠です。誰かの笑顔につられて、自分も笑顔になる。笑顔は他人にうつるものであり、年齢や性別、職業や国籍に関わらない共通言語です。笑顔という共通言語を会社や家族をはじめ、この地域に増やしていくことこそが、地域の明るい未来につながると確信し、今も未来も笑顔溢れる由利本荘にかほ地域を創造して参ります。
2023年度・第52代 理事長
泉谷 赳馬