スローガン

CHEMISTRY

〜信義の心から街と我々に変化を起こそう〜

基本理念

思いやりの力が未来を照らす

基本方針

1、 互いに成長し豊な未来をつくる魅力的な組織の実現

2、 リーダー育成からの地域の躍進

3、 地域還元できる国際協調の確立

理事長所信

はじめに

由利本荘JCは、本年で創立53年目を迎えます。また、2013年度から2023年度まで公益社団法人として活動してまいりましたが、2024年度からは一般社団法人として活動してまいります。これも、先輩諸氏と関係諸団体、地域の皆様の深いご理解とご協力によるものと、心より感謝申し上げます。

私は、お世辞にも毛並みの良い人間ではございません。当時の環境と思春期による精神的な不安から、荒れていた時期もありました。しかし、そんな私にも常に寄り添ってくれる仲間や恩人と呼べる人がいたからこそ、道を踏み外すことなく、この人生を歩んでまいりました。様々な経験を得て、私はバーテンダーとして独立することができました。開業当初は収入面での不安もありましたが、今では地域のコミュニティの場と胸を張って言えるお店に成長させることができました。また、バーだけではなく様々なサービス業も同時に営んでおります。この躍進には青年会議所で学んだ経験と、新たに知り合えた仲間の存在が大きいと感じています。青年会議所は、様々な事業を営んでいるメンバーと地域に対し熱い想いを持っているメンバーで構成されておりますが、時には先輩から理不尽とも言えるご指導やご鞭撻をいただき最初は怒りすら覚えたものでしたが、従業員でもなく家族でもない私に真剣に向き合ってくれる先輩の熱い想いに感化され、JAYCEEとして強く成長することができました。

私は、青年会議所としての経験は4年間ではありますが、濃厚で濃密な人生を歩んできたという自負があるからこそ、皆様を明るい未来へ導く自信があります。私を支えていただいた家族や仲間、先輩諸氏とこの地域の全ての皆様に恩返しするべく、私たちの住み暮らすこの地域が明るく豊かな社会に発展するよう、全力を尽くしてまいります。

1、互いに成長し豊かな未来をつくる魅力的な組織の実現

 魅力的な組織とは、厳しさの中にもやりがいと深い愛情があるものだと考えます。また、魅力的な組織が衰退することはありません。互いに成長するには厳しさも必要ですが、深い愛情と時代背景に則した組織運営が必要不可欠です。また、JCの会員は全国平均でも在籍3年未満の割合が49%と半数近くを占めますが、由利本荘JCはコロナ禍での会員拡大が乏しく、在籍3年未満の会員が全国よりも多い平均60%です。しかし、活動に制限があったコロナ禍での経験値と、それ以前のフルスペックで活動していた経験値には大きな差があると考えます。よって、在籍年数だけではなく、多くのメンバーの経験が乏しいという現状があります。また、会員数が多かった時代は、菖蒲・国際・青少年育成・総務・事務局と大きく分けて5つの委員会があり、様々なジャンルのスペシャリストが共存し本会を運営しておりましたが、会員数が減少した現在は会員ひとりひとりが全てにおいてスペシャリストになる必要があります。そこで、今年度は新年祝賀会を今まで以上にメンバーが一丸となって開催することで、新年度最初の大きな事業である新年祝賀会で組織の団結力を深め、今後の事業や例会に追い風となるよう力を注いでまいります。また、最も力を注がなくてはならない会員拡大も、組織の団結力が高まれば、良い方向に舵をきることができると考えます。さらに、例会や事業でも常時オブザーブを募り、会員拡大とこの組織の魅力を伝播させていく所存です。会員が自らのビジョンを確認し、組織の理念と照らし合わせながら、理想のJAYCEEを追求することと、組織のJC像を基に自分の目指すべき姿を追求する機会を設けます。お互いの考えや想いを語り合い、個性が輝く多様性のある組織を創造するために必要なアクションや考え方について情報交換を行い、会員同士の化学変化を起こし誰もが活躍したくなる魅力的な組織を追求します。

2、リーダー育成からの地域の躍進

現在では、求められるリーダー像も変化し、メンバーに寄り添いながら組織成長のために個々の能力を認め引き出すことができるリーダーシップが求められています。組織としての運動を最大限に引き出すためには、目的の達成のためにメンバーの心をひとつにできる明確なビジョンを掲げ、他者を引き付ける力も求められます。そこで、我々が毎年主催している菖蒲カーニバル事業を起点として、ひとりひとりのリーダー力を育みたいと考えます。この地域に愛される菖蒲カーニバル事業は、コロナ禍での中止や2022年度の縮小開催を経て、昨年は4年ぶりに盛大に開催することができました。また、地域の皆様からも大変好評で、この事業の価値を再確認することができました。しかし、お祭りは1日で終わりますが、この規模の事業には半年以上の準備に加え、莫大なエネルギーとマンパワーが必要不可欠です。我々の会員数も減少してきており、担当委員長を筆頭にメンバーにかかる負担が常軌を逸すると言っていいような状況で、今まで通りの運営は大変厳しい現実があります。そこで、菖蒲カーニバル事業を見直し、マンパワーを得るべく地域の皆様を巻き込みながら、この事業をブラッシュアップする必要があります。しかし、多くの人を巻き込み、既存の事業をブラッシュアップするには、「圧倒的なリーダー」1人の力だけでは難しく、事業を構築する上で様々なパートでリーダーとなる人財が必要不可欠であります。そこで、メンバーひとりひとりの、人を巻き込み導く力を磨くべく、事業開催までの例会や委員会で力をつけ、リーダーとしての素養を高めます。地域のリーダーとして成長したメンバー全員の力で、地域の皆様を巻き込み事業を成功させることで、この地域にケミストリーが発生し、明るく豊かな社会に一歩近づきます。事業を通じ、人を巻き込み導く力をもつことができる人財の育成を目指し、会員ひとりひとりが、この地域が躍進するために必要不可欠と言われるリーダーとなることで、由利本荘JCが地域の皆様に慕われ、このまちの変革の起点となる運動を展開します。

3、地域還元できる国際協調の確立

由利本荘市と友好都市提携を結んでいる韓国梁山市には、我々の姉妹JCでもある梁山JCがあります。この交流を地域に広く伝えることが我々の使命だと考えます。コロナ禍の影響もあり、ホームステイなどの国際交流事業が実現できない日々が続いたことで、若い世代や移住者には、友好都市の存在や長年継続してきた交流がわからない方が多く存在します。同じ日本に住み暮らしていても、地域によって文化や物事の考え方に多少の違いがありますが、外国となればその違いはさらに顕著となります。国際交流から生まれる経験と心の交流は、戦争や国際問題の抑止力となります。この想いを地域に伝播させ国際協調を確立させます。

むすびに

私は学生時代バスケットボール部で活動しており、今でも社会人チームに所属しております。バスケットに限らずチームスポーツは、one for all, all for one 1人はみんなのために、みんなは1人のためを心掛けております。由利本荘JCも一つのチームですので、この精神を忘れることなく、互いに支え合い、切磋琢磨し、尊敬し合える仲間関係をより強固にしていく所存です。しかしながら、我々由利本荘JCは会員数の減少から、組織の存続も検討する危機に立たされています。これは我々だけではなく、全国的な問題でもありますが、この組織が社会に与える影響は計り知れないものがあります。時には自身を犠牲に、地域や国のために身を粉にして活動することもあります。県内や全国にもJC発足の事業は多く存在しますが、知られていない現実もあります。その例が菖蒲カーニバルであります。地域住民は行政が主催しているものだと考えている方々が少なくありません。SNSや様々な媒体を利用し、我々の運動や活動を更にPRし、この組織に興味を持っていただき、新入会員増加につながる事業を展開してまいります。

私は、明るい豊かな社会の実現には、地域の活性化が必要不可欠であり宿命と考えます。地域のリーダーである我々と、ここに住み暮らす全ての皆様と手を取り合い、この地域をより活性化させ、明るく豊かで持続可能な未来に向かって邁進して参ります。

2024年度・第53代 理事長
橋島 達也