スローガン

一新

~次代に紡ぐ、新たな挑戦を~

基本理念

希望に満ちた地域の実現のために、現状の課題から目を背けず、地域が一丸となる核は我々という気概を持ち、一心となり行動しよう。

基本方針

1、挑戦し続けることで、新たな時代を築き上げよう。

2、事業を再構築し、地域とともに成長しよう。

3、見聞を広げることで、魅力ある組織を築き上げよう。

理事長所信

はじめに

本年、由利本荘青年会議所は創立50年を迎えます。これもひとえに、先輩諸氏が明るい豊かな社会の実現を目指し挑戦し続けてきたからです。そして、関係諸団体と地域の皆様のお力添えのもと、地域が一丸となり、ともに歩み続けてまいりました。私は理事長として、先輩諸氏の地域を想う心を胸に受け止め、全ての皆様に感謝を申し上げ、その想いと活力を承継し次代へつなげることを誓います。

 我々は、この50年の歴史を継承し学び、「修練、奉仕、友情」の三信条のもと、さらなる50年先の世代へ受け継がれるように、現状の課題に向かい合い、失敗を恐れずに新しい運動を展開してまいります。

 2019年末からの新型コロナウイルスの世界的流行により、世界は未曾有の危機に直面し、経済や医療の崩壊を防ぐべく、人類は一丸となり立ち向かっております。その中で、ウイルスの感染拡大を予防するためにイベントや事業の自粛が呼びかけられ、同年3月に2020年東京オリンピックの延期が発表されたことを皮切りに、地域の様々な事業も中止や延期、または自粛が呼びかけられました。その中で、由利本荘青年会議所も当初予定しておりました事業を中止しましたが、新たな生活スタイルに見合った事業を再構築し、希望を見出せる運動を展開してまいりました。本年は、Withコロナを前提とした運動や活動が求められますが、新たなる時代を切り開くチャンスの年とし、果敢に挑戦してまいります。

次代へつなぐ運動の一新

 JCとは、明るい豊かな社会の実現を目指し、様々な運動や活動を行なっております。我々由利本荘青年会議所も先輩諸氏のご尽力により、地域活性化に多大な影響を与えてまいりました。最盛期には多くいた現役会員も、本年度は過去最小の会員数での船出となります。由利本荘にかほ地域の人口減少に伴い、事業承継者不在による廃業や、個人事業主や企業の減少も社会問題となっており、我々の会員数減少へも少なからず影響しております。今年度のスローガンである「一新」には、先輩諸氏から受け継いできた志を承継しつつ、少人数でもチャレンジできる現代に則した運動、活動へと発展させ昇華させようという想いを込めております。新しいことへのチャレンジは勇気を伴いますが先輩諸氏のチャレンジがあったからこそ、現在でも続いている様々な事業があります。受け継がれてきた事業を、移り行く時代背景に適合した事業に形を変えても、想いをつなぎ次代へ継承すべく邁進してまいります。

さらなる地域の活性化へ事業の一新

 由利本荘青年会議所は、昭和、平成、令和と50年の月日を経ても、色褪せることなく地域とともに成長してまいりました。しかし、昨年は新型コロナウイルスの影響で、社会の情勢が劇的に変化し、ICTツールを活用した在宅によるリモートワークの普及をはじめとし、地方から上京しない学生のオンライン授業も広まりました。また、ソーシャルディスタンスを保つため店舗や娯楽施設や、イベント事業の人数制限など、今までと全く違う生活のスタイルが構築されてきました。今まで経験したことの無い1年を経て、我々はこの課題から目をそらすこと無く地域を活性化させるべく、継続事業の一新に取り組まなければなりません。

 一つ目の事業は、本年で40年目となる韓国梁山JCとの国際交流事業を開催します。国と国の関係は様々な課題を抱えておりますが、我々と韓国梁山JCとの絆は絶え間無く育まれ、この友情を次代に引き継ぐ必要があります。現状は、渡航制限や入国規制の課題があり、来荘や訪韓を実現することは困難ですが、ICTツールを活用し韓国梁山JCと定期的に交流を図り続け、年内にウイルスが終息した際には、すぐにでも互いに行き来できる準備をすることで、国際感覚と青年経済人の資質を高めます。

 二つ目の事業は、青少年育成事業を開催します。この新たな生活スタイルに即し、韓国梁山JCとの共同企画で一新された青少年交流の場を創出し、青少年にふるさとの素晴らしさを再確認していただきます。交流経て国際感覚が醸成された青少年は、我々と同様に韓国梁山の同世代の人々と友情が育くまれ、将来的には国と国の課題を解決でき、この地域を牽引する人財へと成長します。

 三つ目の事業は、本年で35回目となる菖蒲カーニバル事業を企画、実施します。昨年度に初めて中止となった、我々が運営する地域のお祭りとして根付いたこの事業ですが、この事業をより昇華させ一新するために、地域の関係諸団体と地域住民の皆様とともに企画、運営し、コロナ渦でも開催できる新たな菖蒲カーニバルを企画、立案することで協力者をはじめとした地域との交流を深めます。そして、将来的にこの事業を地域に還元するために、様々な団体と連携を密に取り準備することで、地域を想う心の輪が広がり、さらなる事業発展につながります。

 最後に50周年記念事業を開催します。我々の50年の成果を地域に還元し、住民の皆様に地域活性化の必要性を学んでいただくために、50周年記念事業の企画段階から地域住民や学生の皆様を巻き込むことで、由利本荘にかほ地域がより活性化し、いつまでも地域に愛される事業が創出されます。そして、若い世代に地域活性化の重要性と、地域に一番必要なのは若者のパワーだという認識が、事業に携わっていただいた皆様とともに地域に必ず広がります。活力ある若者が根差す地域の未来は明るく、豊かな社会に一歩近づき、一つの事業からこの地域が大きく変わる足掛かりとなります。

会員拡大と組織の一新

 次代へ紡ぐ組織改革をするために、我々の一新された運動が世間に浸透し、志を同じうする者が集うことで、会員拡大につながり、より魅力溢れる組織の基盤を作ります。組織として幅広い活動を推進していくには、会員の拡大は必要不可欠です。

 そして、会員一人ひとりの心身と青年経済人としてのスキルを練磨するために、秋田ブロック協議会へ会員の代表に出向していただき、出向した会員を我々が一丸となり支え、ともに学ぶことで、出向していない会員もブロック事業の理解が深まり、ブロック事業の参加率の増加とともに、新たな経験と学びから、青年経済人としての器量が大きくなります。また、秋田県全域の会員と交流し新たな経験を積んだ会員は、出向先での経験をLOMに還元し、さらなる地域活性化につながる組織改革への原動力となります。

むすびに

 私は、物事にチャレンジする前に「無理だ、出来ない」と嘆く事が大嫌いで、チャレンジした結果が失敗なら仕方がないと考えます。無難な成功は必要ありません。皆が一丸となり、1年間チャレンジすることで見えてくる物が必ずあると確信しています。私をはじめとし会員1人ひとりの力は微々たる物ですが、我々が団結したときに発揮されるパワーは計り知れません。我々は1年間走り続け、一新された由利本荘青年会議所を創造するために、挑戦し続けてまいります。

2021年度  第50代 理事長
鈴木 貴大